最後の氷河期が終わる一万年以上前から、北米北西海岸一帯にはモンゴロイド（アメリカ先住民の祖先）が暮らしてきた。彼らは氷河が後退して生まれた沿岸部の森や川に沿って集落を造っていった。彼らは、あらゆるすべての生命、雨や風などの自然現象にさえスピリット（精霊）が宿り、森羅万象にはすべて意思があると信じてきた。そして、沿岸部の森と海の恵みに支えられて生きてきた。北米北西海岸に暮らしてきた人々は、総じて狩猟採集の生活を営み、自然の中で編み出された様々な叡智は、子孫へと受け継がれていった。そして、彼らの遠い祖先と精霊たちの物語をトーテムポールに刻み込んだ。

Totem Poles		トーテムポール
	Old Totem Pole Vancouver Island, CANADA		Old Totem Pole （朽ち果て森に消えゆくトーテムポール） Queen Charlotte Islands, CANADA
	Old Totem Pole Queen Charlotte Islands, CANADA		Old Petrograph （ペトログリフ） Vancouver Island CANADA
	Raven on Raven Carving （ワタリガラスの彫刻の上で鳴くワタリガラス） Sitka, ALASKA		Totem Figures （トーテムポールの中の主要な動物） Grizzly bear, Bald eagle, and Raven （グリズリー、ハクトウワシ、ワタリガラス） Southeast, ALASKA