Photographer 松本茂高
Copyright(C) Shigetaka Matsumoto, 2004-2007 All rights reserved.

無事に終了いたしました。どうもありがとうございました。

　アラスカ　　Last Sanctuary 最後の聖域　
場所　コニカミノルタプラザ　ギャラリーA
〒160-0022　東京都新宿区新宿3-26-11　新宿高野ビル4F
期日　２００８年５月３１日（土）～２００８年６月９日（月）　時間　１０：００～１９：００（最終日は１５：００まで）無休/入場無料

１９９４年９月、私は初めてアラスカを訪れた。シラカバの葉が黄色に色づき始めたアンカレッジの空港を降り立ち、ひんやりとした空気の匂いに初めて自分が外国へきたのだと意識をした。アラスカは私にとっての初めての海外体験であった。以来、気がつけば１４年間繰り返し、毎年この大地へ旅を続けてきた。そして今、初めて見た風景は自分にとってとても身近な風景となっている。

アラスカ太平洋沿岸部の森と氷河と海。氷河期を彷彿とさせる荒々しい氷河を抱いた峰々とその麓に広がる大森林地帯。そして豊穣なる海。この土地では氷河と森と海は密接な関係を保ち、すべてが繋がりあっている。

北極圏の夏（夏の輝き）。壮大な風景。ときに生命の存在すら拒絶するような風景がどこまでも続いている。二十四時間降りそそぐ夏の太陽エネルギーは急速に雪を溶かし、露出した大地には一斉に花が咲く。そして夏の沈まぬ太陽を求めて南からはるばる渡り鳥がツンドラに集結し営巣を始める。そしてカリブーもまた南の森林地帯から北極圏沿岸部へと数千キロの旅を経て、出産のために極北の大地にやってくる。荒涼とした大地に突如として訪れる生命の移動。そして休息。生命は２４時間の太陽エネルギーを受け、繁殖と長く厳しい冬に備えて一瞬の夏を謳歌する。北

極圏の冬（冬の静けさ）。短く凝縮された夏の輝きは過ぎ去り、一瞬の秋を越えて長く厳しい冬がやってきた。太陽は既に地平線の下から姿を現さない。太陽は東の方角から登り西の方角へと沈むという概念はここでは通用しない。暗黒と酷寒が支配するこの大地で人間も動物もひたすら春を待つ。

：1994年、アラスカを訪れる。以来、北方の広大な大地とそこに生きる野生動物の姿を求めて毎年、アラスカへの旅を続けている。

: 2005年、モンベル渋谷、南町田グランベリーモール、奈良、諏訪店にて[The Supernatural]記憶の大地　カナダ・アラスカ]を開催。

ご来訪頂きましてありがとうございます。
当サイトは私自身が旅をしたアラスカとカナダの自然を中心に掲載しております。
アラスカとカナダの旅を通し、幸運にも沢山の魅力溢れる人々と出会い、そして多種多様の生命のひたむきな姿を垣間見ることができました。そして、出会いはいつも唐突にやってきました。しかし、原生の自然を歩き、そして触れることによって、その出会いの偶然は必然とも思えるようになりました。人間を含めたあらゆる自然は、目に見えない繋がりの中で時を刻んでいます。その繋がりが永遠に続いていくことを願って止みません。
当サイトは、私自身が出会った風景のほんの一瞬にしか過ぎないけれども、その一瞬を皆様と少しでも共有できたらと思ってこのサイトをつくりました。

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